
Artist's commentary
美少女探偵危機一髪!
TA-KA様より頂き物SS-3
TA-KA様より、イラストから想像された有難いSSを頂きました。\(^∇^)/TA-KA様、有難うございました~。
(くやしぃー、アタシとしたことが・・・あんな不意打ちにやられるなんて・・・!)
アタシは初めての単独行動を悔やんだ。
(アノ女デカ、とんでもねぇー女キツネだ)
くっそー、もがけば、もがくほど、ナワが食い込むー!
今日はアノ女デカ(刑事)、いつもと行動パターンが違った、違ってた・・・今にし
て思えば違うハズだ・・・アタシの尾行に気付いていたんだから・・・。
いつもなら真っ直ぐに署に帰るハズが・・・途中で町外れの廃工場に立ち寄って・・
何かの取引だと深追いしたのが失敗だった。
相棒にツナギ(連絡)入れてから追えばよかった。
まさか女デカの仲間が先回りしてるなんて・・・いきなり後ろからスタンガンなんて・・・。
「気が付いた様子ね」
デスクからブラ下がる受話器から、アノ女デカの声が聞こえる。
「んーんー」
口の中にハンカチだかガーゼを詰め込んでから、それから猿轡をかませてるから、声なんて出るワケない。
「この電話、内線しか使えないのよ、だから、このままにしてあげる。取引が終わる
まで、そこで大人しくしてて頂戴」
アタシは必死に顔を上げる・・・ダメ、ムリ・・・これって逆エビ縛り?・・・足を
動かせば胸のナワが食い込むし、手首を動かしても胸のナワが締め付けるし・・・お肌が痛むじゃない!
「努力してもムダよ、取引が終わったら、後でゆっくり、たっぷり可愛がってあげるからね」
(冗談じゃない!)
しかし、いくらアタシが反論しても、うめき声にしかならない。
(何とかしなきゃ、何とかして、このナワを切らなきゃ・・・)
辺りを見回すと、窓際にガラスの破片が・・・しめた!
アタシはカラダを必死に移動させる・・・カラダを左右にふりながら、気持ちとは裏
腹にゆっくりと進む・・・子供の頃に見た、モスラの心境だ。
(フーフー)だんだん鼻息が荒くなる・・・痛い!汗が眼にしみる・・・頭の上から
コップの水をかけられたみたいに、顔中に汗が噴き出す。
30分も経過したのか・・・もっとも後ろ手に縛られているから、時計なんて見えな
いし・・・こんなに努力しても、このナワは逆にきつくなって、食い込む感じだし・・・でも、あと少し。
カラダをねじって、左腕の側を下にして・・・確か、この辺りに手頃な破片が見えた
んだけど・・・後ろにも眼があれば・・・自分の日頃の運動不足を呪った。
指先を地面に触れながら・・・そして、右手にチクリと感触が・・・あった!・・・
よし、これを使ってー
「何をしているの?」
(!)アノ女デカの声・・・しかもナマの声・・・(えっ!)気付かなかったー(いつの間に・・・)。
カラダ中の汗が凍りつく。
手錠をブラ下げた、アノ女デカが入口に立っていた。
(あ・・・ああ・・・)視界がナミダでぼやけてきた・・・。
・・・終わり・・・
TA-KA