
Artist's commentary
布都ちゃんが激昂した後、
青娥さんは「何かお気に触りましたか?」とあらあらと微笑んだ。「わ、我はお主が好かぬ。帰れ。」ぷるぷる震える布都ちゃん。「ふぅん。そうですか。ここは、貴女の新しい居場所ですものね。でも、太子様も可愛そう・・。」青娥さんは微笑みを絶やさない。「太子が可愛そう?」
布都ちゃんは体を震わせる。「だって、自分が信頼していた者が、あっさりと他の人間と仲睦まじい関係になっているのですもの」くすくすと笑う青娥さん。「そ・・それは・・・」布都ちゃんは狼狽する。「でも、貴女だって、女ですものね。ふふっ。」「いや、我は・・・」青娥さんの言葉に布都ちゃんは俯いてしまった。いい加減にして下さい。僕と布都ちゃんは、貴女がご想像な関係ではありませんよと僕は、2人のやりとりに居ても経っても居られず、青娥さんに言った。「っ!「」殿・・」「あら?」2人は各々僕を見つめる。「そうですか・・・私、勘違いしていました。ごめんなさいね。・・・さて、布都様はお元気の様ですし、私はそろそろ失礼させて頂きましょうか。」と青娥さんは立ち上がった。「ごきげんよう、布都様。今世でも、私と仲良くしてくださいね。「」さんも・・・」青娥さんは僕を見て、ニコリと微笑んだ。布都ちゃんと僕は、何も言わず、2人を見送った。「・・・「」殿、すまぬ・・・」布都ちゃんは、顔を俯いていたままだった。よく見ると声を荒げたせいか顔が赤い。大丈夫、なんでもないさ。と僕は布都ちゃんに言うと、「そうか」と布都ちゃんは短く答えた。「あの者はな、あの者が、太子に術を教えたのぞ・・・。あの者が教える道教が太子を変えてしまった・・・。我や屠自古に少し冷たくなった・・・。我達は、それが寂しくて、太子に近づこうと太子から道教を習っていたのだけどな・・・でも、我は・・・、我は・・・」何かを訴える様に僕を見る布都ちゃん。僕は、ただ、肩を撫でる事しかできなかった。。「あの・・・、今日は・・・、少し独りで事を考えたい。だから、すまぬが今日は手伝いを休んでも良いだろうか?」僕らがその場で暫く時間が経た後、布都ちゃんは口を開いた大丈夫だよと僕が言うと・・・「すまぬ・・・。我侭言ってしまって」と申し訳なさそうな布都ちゃんが言う。誰だって調子が悪い時はあるよと言うと、「そうか・・・ふむ、出先まで「」殿を独占していると妖夢殿にも悪いしな・・・」と力なく笑いわっふるわっふる