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Artist's commentary
遠慮の無さ過ぎる陸奥に、もうどうにでもな~れ状態の提督
禁忌は枷であり、それ故にどこまでも激しく燃え上がる。常識や理性は、感情や情欲の前では余りに脆く儚いもの。
彼女らを止める術など、初めから存在しなかったのやもしれん。いや、そもそも拒めた事など一度も無かったのだが。
秘書艦、というものが別の意味を持つようになったのは何時からだっただろうか。
少なくとも、こんな事をさせる為のものではなかった筈なのに。
それは、一方的な蹂躙だった。彼女の指が、唇が触れていない場所などもう残っていない。
敏感な部分を摘む指も、下穿きの中を蠢く手も、其々が別の生き物の様に私を責め立てる。
嬌声を抑える事すら許されず、耐える間も無く幾度となく果てさせられ。
身体中に付けられた吸い跡と部屋中に充満した淫蕩の香りが、また明日も彼女達の獣欲を掻き立てるのだろう。
天井のシミを数えながら、諦めたようにそんな事を考える。
夜毎に繰り広げられる半ば強姦染みた禁断の睦み合い。
有無も言わさず押し倒され、ドロドロに溶け合うまで貪られる事に思う所が無い事も無い。
これが彼女達の性欲処理の為だけの行為であるのなら、危険な目に遭わせているという負い目はあれど恨む事ぐらいは出来たのやもしれん。
されど。
拘束するように組み敷かれ、口内を味わうように舐られ、全身を玩具のように弄ばれていたとしても。
その瞳には、疑いようの無い程の思慕の念が浮かんでいたから。彼女達からの確かな愛情が感じられていたから。
だから、身体が反応してしまう。生理現象などではなく、彼女達から与えられる快感に悦びを感じてしまっている。
或いはそれは、許されざる感情なのかもしれない。禁忌なのかもしれない。
それでも私は、幸せだった。
愛する事が。愛される事が。彼女達を思う事が。未来を願う事が。
肌を重ねるでは無く、こうして心を通わせる時間が尊く思えて仕方がなかった。
それを伝えたくて。大切にしたくて。
圧し掛かる彼女の背に手を回し、少しだけ力を込めて抱きしめた。
それは、只の抱擁。
先程までの行為と比べればずっと稚拙で。だけど、とても穏やかで暖かなもの。
頬を摺り合わせ、髪を指で梳き。優しく優しく、慈しむように。たったそれだけで、幾千の言葉よりも想いを伝えられると信じて。
何時の間にか、中に差し込まれていた彼女の指も私の背に回されていた。
貪る様なものでは無く、啄ばむ様な口付けを頬に額に落とし合う。触れ合う手は性感を高めるものでは無く、温もりを交し合う為のもの。
それはまるで稚児の戯れの様で。母子の慈しみの様で。
激しい睦み合いとは違う、穏やかな心の充足を感じていた。
きっと私は、こうある事を望んでいたのだと思う。これだけで良かったのだと思う。
例え許されざる想いだとしても。禁忌だとしても。
誰よりも、彼女達を愛しているから。この胸に抱いてあげたいから。
だから、彼女達の想いに答えてあげたい。彼女達の全てを受け入れてあげたい。
全てを許し、委ねよう。最早抵抗する意思も無く脱力し、この身の全てを彼女に晒す。それに答えるように、彼女は再び手を伸ばした。
今度は無理矢理快楽に溺れさせるようなものでは無く、ゆっくりと導くような優しい動きで。
それを感じながら、恐れも戸惑いも無く。静かに微笑み、目を閉じた。
穏やかな、とても穏やかな夜だった―――――