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  • Date: almost 11 years ago
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  • Source: pixiv.net/artworks/45023056 »
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Artist's commentary

  • Original
  • 私たちの夏

    2014/7/30 22:19

    彼女たちは知らなかった。
    世の中には度し難い連中が居ることを。
    将来を棒に振ってもなお一時の快楽を求める破綻者が居ることを。
    彼女たちの周りの人は皆言ったではないか。
    夜遅くまで遊んでいてはいけないと。
    口うるさい母が、冴えない教師が、あるいはお節介なクラスメイトが。
    彼女たちは言葉の表面だけを捉えて些末なことだと捨て置いた。
    何故、身近にいる複数の人間が同じ言葉を繰り返していたのかを想像すべきだった。
    それはつまり危険度の高さを表していたのではなかっただろうか。
    その災厄に見舞われてからでは遅いのだということを理解すべきだった。
    周りの人の言葉は、言わば彼女たちの身を守るために用意された盾だったのだ。

    夜の繁華街で出会った一流大学に通う男たちは羽振りが良かった。
    私たちは、彼らがそれぞれが持っている高級車に乗ってドライブを楽しみ、
    有名レストランで食事をし、ホテルの大部屋でカラオケを熱唱した。
    恐らくその時に出された飲み物だろう。
    得体のしれない何かを入れられたのは…。
    気が付くと私たちは見知らぬ場所に居た。
    ベッドと冷蔵庫、PC端末と4台の撮影用カメラが置いてある部屋。
    何が起こっているのか分からない中、男たちは豹変した。
    いきなりストリップショーを強要してきたのだ。
    文句を言える空気では無かった。
    不満を言った途端男の大きな拳が飛んでくる確信があった。
    そう思わせる威圧感を男たちは放っていた。
    私たちは恐怖に怯えながらカメラの前で衣服を一枚一枚脱いでいく。
    下着に手をかけた瞬間、男たちから歓声が上がる。
    本当に彼らはこれ以上を望むのだろうか。
    何かの悪い冗談ではないのか。
    躊躇していると男たちの顔から下卑た笑みが消える。
    手が止まったことに怒っているのだ。
    まるで欲しいおもちゃを買ってもらえない子供が癇癪を起こしているようだった。
    大人の腕力をもった子供ほど質の悪い者は居ない。
    私達はカメラの前で全てをさらけ出さざるを得なかった。
    その後、私達は彼らの指示するまま様々な格好を撮られた。
    互いの乳首を吸う姿や指で秘所や不浄の穴を押し広げる姿を…。
    十分過ぎる程の辱めを受けた思ったが彼らの欲望はこれだけでは終わらなかった。
    私達は全裸のまま並んで床へ四つん這いになるよう言われた。
    床に手を突いて少しした後、布が擦れる音が聞こえてきた。
    床を見つめていた目を上げると何故か男たちが服を脱いでいた。
    これから何が起ころうとしているのか頭では分かっていた。
    だが心ではそんな事あるはずがないと思う自分がいる。
    私たちの背後に裸になった男が一人ずつ充てがわれ、それぞれの手が私たちの尻を掴んだ。
    直後、下半身に衝撃を受けて体が前方向へと弾き飛ばされる。
    私たちは何の抵抗もしないまま下衆と結合した。
    灼熱の杭が腹の中へ打ち込まれる度に激痛が走る。
    悲鳴に近い声で許しを請うが男は何事もなかったかのように腰を振り続けている。
    ニュースや雑誌でこんな男がいることは知識としては知っていた。
    だけどこんな…こんな醜い人間が本当に存在しているなんて夢にも思わなかった。
    彼女たちはこの後、想像を絶する醜悪な光景を目にすることになる。
    それは盾を持たない娘の憐れな末路だった…。

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