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Artist's commentary
思考停止
少女は手足首を縄で繋がれ屈みこんだ体勢のまま背後から幾度も楔を打ち込まれていた。
最初の貫通を経て幾度も稼働した連結部はすでに少女らしい痕跡が洗い流され、
女としての妖しさすら漂わせつつあった。
少女が宙に舞い、楔があらわになる。
それはほんの一瞬で着地とともに再び楔は少女の奥へと沈み込む。
そんな単調な動作を飽きることなく繰り返しもう半刻ほども続けている。
ベッドの軋む音、縄のしなる音に混ざって彼女の体内を咀嚼する粘ついた音が響き渡る。
すでに枯れてしまった悲鳴は今や甘い吐息にも似た音色となり、
その哀れな囀りがより一層男の昏い炎に油を注ぐ。
燃え上がった炎は男の中に破壊衝動にも似た欲求を生み出したのか、
男は少女の肩を掴む手に力を籠め腰の動きとは真逆に押し込んだ。
楔の先端が何かにめり込むのを感じる。
微かに少女の歯が軋む音が聞こえてくる。
耐えがたい苦痛に体を強張らせている。
それが切っ掛けだった。
白い塊が男の背筋を駆け上がる。
そんな気配を敏に感じ取ったのか少女が痛みを堪え最後の力を振り絞って男から逃れようとする。
だが男の指と楔とが咢の様に上下から食い込んで離れない。
小刻みにそれでいて深々と楔が突き立つ。
男が大きく息を吸い込む。
かつてない程奥まで楔を抉り込ませて男が硬直する。
暴風雨が瞬時にかき消えてしまったかのような静寂。
それは終わりの始まり。
辛うじて発せられた最後の悲鳴はささやかなものだった。
絞り出すような声ではなく調子外れな声でただ「あ」と漏らしただけだった。
少女は大きく目を見開いたまま、楔が何度も脈打つ意味について考えるのをやめた。