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Artist's commentary
H&K GR9C/GR2S
G36の前任にあたるHK33系列中において、特殊部隊での使用を念頭に置いて90年代初頭に開発されたのがこの"GR"シリーズであります。基本構造はHK33系そのまんまですが、共通の特徴として前後アイアンサイトを排除しており、照準はレシーバー上に搭載した1.5倍の固定スコープによって行うようになっています。
マシンガンのほうはGR9C、外観通りHK21Eの5.56mm版であるHK23EをGR仕様にしたもの(厳密にはHK23EはHK33よりG3に近い銃ですが…)で、NATO標準のM23型ベルトリンクによって給弾できるほか、給弾システムの組み換えによりHK33のマガジンを使用する"GR6"へのコンバートが可能となっております。コマンドモデルのほうはGR2S、こちらはHK53のGR仕様で、他にもフルサイズのHK33やカービンモデルのHK33KをGR仕様にしたモデルも存在しています。
末尾の記号はCとSの二種類で、Cは彩色(Colored)を意味し、レオパルト戦車のようなぼかし気味の3色迷彩の塗装が施されています。対してSはタンカラーがベースの2色の明るい砂漠迷彩(SはたぶんSandの頭文字)で、各モデルはCとSどちらの塗装でも納入可能となかなか気合の入ったバリエーション展開がなされていたものの本格的な採用を行った組織はなかったようで、製造数もごくわずかに留まっているようです。
とはいえ未来的な外観の固定スコープや迷彩塗装が非常にカッチョよろしいんでないかと思います。特にGR9Cに関しては床井雅美氏監修の某ビデオで紹介された関係上もっと漫画やアニメに出てきてもよさそうなもんなんですが、いかんせんマイナーだなぁ…