
Artist's commentary
ちょっと前のとか
いよいよ劇場版が公開ですね。いやなんなんでしょうね、この不思議な感覚は。映画化といえば、けいおんの時とかまどかの時はもっと純粋に「嬉しい!」とか「楽しみ!」って気持ちが強くてただワクワクしてただけだったような気がします。今みたいに心が締めつけられるような苦しさはなかったんですけどね。無論前二作品もかなりハマったしクッソ大好きだったワケなんですが、今現在のような苦しさ、期待とも不安ともつかない、なんとなく椅子にジッと座っていられなくなるようなソワソワする感じ。こういうものはなかったんだなぁ… 焦り、苛立ち、情緒不安定…なんというか生理の時のような生物としての存在そのものが揺らいでいるような、そんな頼りなさと不快感。そういう感情をどうしても抱いてしまうワケなんです。大好きなアニメが映画になるというのにですよ
いや、私はこの気持ちの正体を知っている。否、私がこんな気持ちに支配されるようになった原因を私は知っているのだ。アニメ2期の放送が終了してしばらく、ラブライブは5周年。私がラブライブと出会ってから2年の歳月が経つだろうか。ラブライブは私たちラブライバーの生活に深く関わるようになった。まさに生きる希望というワケだ。そしてあの意味深な2期最終話から待ちに待った完全新作劇場版の知らせ…ラブライブはどんどん成長していく。最近ではベストアルバム②の発売、あの90秒の予告編動画、サンシャイン!!とかいう新企画の始動も発表された。これらすべての出来事がだがしかし、私たちをしてあるひとつの予感を抱かしめるのだ。私たちが仕方のないものとして最初から当然の前提として受け入れつつもこの作品を深く知り好きになればなるほどに自然と目を背けるようになったひとつの確たる事実、つまり『終焉』の予感、ラブライブがひとつの終わりを迎えるのではないかという予感、今後μ'sの活躍を見る機会がなくなってしまうのではないかという予感、私たちの大好きだったラブライブが全く別の何かに変わってしまうのではないかという予感、これである。私はこの予感を恐れ苦しむのだ