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Artist's commentary
風化しない記憶②
あれはまだ中学に上がった頃だったろう。近所にある比較的大きい公園は、日中は人も多いが夕方になるに連れて人気がなくなり、特に小さな丘を越えた裏側は極端に静かになった。僕はその雰囲気が好きでほぼ毎日そこに足を運んだ…。だが、それは建前に過ぎないのだ。そこには殆んど使われなくなった遊具がいくつかあり、毎日のようにそこで色々な事をしてる年上の女の子がいた。僕はそのお姉さんを見たいが為に足を運んでいたのです…もちろん気付かれないように少し遠くから覗いてたけど、時折こちらを見て笑顔を返してるように感じた…。まさか僕の存在を知ってるのか?いや、そんな事はない筈…でも…いや、まさか。僕の姉とは違う雰囲気を持つお姉さん…。この何だか分からない熱くなる感覚を知ってから、ここは僕だけの特等席になった。という妄想(笑)…現在、開発によって既に失われてしまった公園。※クリックすると大きくなります。