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Artist's commentary
ヒルダ火遊び
フリージの王妃・ヒルダ。
その辺の好みの男を捕まえ、男遊び。
数多くの夜を超え、子供も産んだヒルダは、女の悦びを知り尽くしている。
しかし、フリージに嫁入りして20余年。
夫との夜の生活が途絶え、十数年は経つ。
まだ女として枯れてはおらず、若い頃には劣るとはいえ、それなりの美貌は保っていると自負している。
夫との性行為など、もう想像する事すら出来ないが、自らの欲望に忠実なヒルダは、その性欲を持て余す。
自慰をする事は、王妃としてのプライドが許さなかった。
「ん……、う……、はぁ……」
呆然とする、男を見下ろしながら、腰を動かすヒルダ。
普段は、危険な香りすら振り撒く、ヒルダの鋭い切れ長の瞳が、僅かに温かい色を放ちながら、男に向けられる。
それは、今では鬼として知られるヒルダも、かつてはイシュタルのように可憐で、気立ての良い少女であった事を伺わせた。
「んっ……、ふふ……」
いつもは、男に組み敷かれている立場のヒルダ。
男を見下ろし、自ら動くのはとても征服欲が満たされた。
男は、現状が理解出来ないまま、ヒルダのされるがままになる。
何せ、相手は王妃なのだ。
そして、その気性の激しさは良く知っている。
恐れ、敬いながらも、その魅力的な肢体から目を反らす事が出来ない男。
肉感的な、熟れた身体。
張りも質感も、若者のそれとは違うが、端正な顔付きと、細身に豊かなバストとヒップは、男を十分に惑わす魅惑的な身体と言えた。
とても、二人の子供が居るとは思えない、引き締まった腰付き。
もう、孫がいてもおかしくない年齢なのだ。
自分に魅入られている男を見下ろし、悦に浸るヒルダ。
『若い者には、まだ負けないよ…』
最近、イシュタルの美貌に嫉妬を覚える事すらある。
ユリウスと共に居る時の、イシュタルの美しさは、母親であるヒルダでさえ、眩暈がするほどだった。
恋をしている時の女の美しさは、目を見張るものがある。
かつては自分も、そんな時があったのだと、感慨深いものがあった。
政略結婚だったが、確かに自分は夫・ブルームを愛していたのだ。
今では絶対しないが、ヒルダも若い頃は、夜泣きする身体を慰めた経験があった。
何せ、王家に嫁ぐ事が決められていたのだ。
箱入り娘として育てられたヒルダに、性の自由などある訳も無い。
未来の夫を想って、ヒルダは自慰を繰り返していた。
あまり男と出会わないヒルダは、今の夫であるブルームに、たちまち心を奪われた。
今は悪女と評されている自分にも、かつて恋する乙女だった時があったのだ。
かつてのブルームも、今で言うイシュトー似の美青年だった。
あれほどの美男子と、いつか結ばれる日が来るのかと思うと、ヒルダの若い身体は熱く燃え、その衝動を抑える事など出来なかった。
毎夜のように、自らの身体を開発し続けたヒルダ。
二人の夜が始まった時の、その貪るような性生活は、今でも忘れられない。
自慰は、初夜のその時まで、ブルームを想ってしていたのが最後だった。
『妬ましいね、まったく』
自分の娘なのだから、美しいのは当然だったが、若さでは到底敵わない。
誰に似たのか、自分の娘ながら気立ても良く、性格も良い。
「どうだい…、この私を抱けたのは、この世界であんたが二人目なんだよ…」
男は、感無量といった表情だった。
「ヒルダ様…」
ヒルダは顔を寄せ、男に唇を重ねる。
男を愛してはいないが、顔が好みだった。
もう、夫とキスをする事など考えたくも無いが、女であるヒルダは、キスに欲情出来た。
貪るように、若い男の唇を吸い、嘗め回すヒルダ。
かつて若かりし頃、夫とベッドの上で、死ぬほどキスを繰り返した事を思い出す。
「はぁ…、あ…、ああ…!」
男の上に馬乗りになり、腰を揺らすヒルダ。
ギシギシとベッドが軋み、ヒルダの裸体が弾む。
男の目の前で、長い髪がばっさ、ばっさとたなびき、乳房が髪の隙間から、ちらちらと顔を見せながら揺れ動くのが見えた。
『王女の、裸を見れるなんて、あんたは幸せだね…』
乱れ狂う自分に、酔いしれるヒルダ。
喘ぎ声を出し、腰を振る。
自分が、再びこんな姿を見せる日が来るなど、考えた事も無かった。
「あぁ…!あぁ…!イイ…!イイわぁ…!あぁあ―…!!」
前髪を振り払い、胸を見せるヒルダ。
かつて夫は、この胸に魅了されたのだ。
若い頃とは形も大きさも違うが、今でも美しい形をしていると自負している。
こんな美しい胸を、男の前に見せなくてどうするというのか。
数多くの男が、王妃である自分の胸を、見たがっていたに違いないのだ。
『ほら…夫以外には見せたこと無いんだよ…有り難くお思い…!』
「ヒルダ…様……!」
男のペニスの昂ぶりから、相当興奮している事が感じ取れた。
ヒルダは、男を愛してもいないし、見下してすらいたが、今だけは自分に欲情してくれている男に、愛しさを感じた。