
Artist's commentary
リンゴ色
「何を描いているの?」
『私を見つめる瞳を描いているの。』
「貴方の赤い色とても綺麗ね。」
『あなたの色もとても綺麗よ。』
「私って何色に見えるの?」
『あなた色。』
「えぇ?なにそれ?」
『情熱的な赤色と清楚な白色を混ぜると、優しい桃色になるでしょ?』
「うん。」
『あなただってそう。』
「私?」
『あなたの中の優しい色、寂しがりやな色、楽しそうな色、
ちょっと意地っ張りな色、ほかにもいっぱい色が混ざって
一つの色になってるから、似ている色なんて他にないの。』
『だから、あなた色。』
「そっか・・・。」
「じゃぁ、貴方はリンゴ色ね。」
『当たり前じゃない。 私はリンゴなんだから。』