
Artist's commentary
この後霊夢に殴られました
地上の風習を知った天子さん、
好かれていると、どこをどう勘違いしたのか知らないけれど
チョコをもらいに霊夢の神社にこんにちわ。
しかしそこではその日の食事の雑草粥の分量をめぐり、
人と鬼が弾幕を通り越した殴り合いの喧嘩が繰り広げていたのです。
そんなところで「チョコ頂戴」などといったからさあ大変。
今日の食事もままならない霊夢は空腹のあまり我を忘れてか、
天子さんにマウントを決めると、チョコの代わりとばかり顔面に拳の大サービス。
響く鈍い音、飛び散る鮮血、抜け飛ぶ奥歯。
恐怖のあまり泣き出した天子は震える手で、
チョコのお礼用に用意したチョコを霊夢の目の前に差し出すとあら不思議。
鬼のような形相だった霊夢は一転泣きながらそれを奪い取り
土下座をしながらそれを貪りはじめたのです。
その様子を見ていた天子さんはなんだかいい事をした気分になって、
チョコはもらえなかったけれど満足してしまい、
そのチョコを奪い取ろうとする鬼との人との戦いが再開したのも気づかないで、
腫れ上がった顔で晴れやかな笑みを浮かべて天界に帰りました。
めでたしめでたし
後日談
帰った先でどうせ誰にもチョコもらえないだろうと空気を呼んだ衣玖さんが、
チョコを用意してくれていました。けれどチョコを食べてみると抜けた歯茎にしみてしまい
あまりの痛さに天子さんは泣いてしまいます。
恥ずかしくて「これはうれしくて泣いているんじゃないんだからね、奥歯にしみてるんだからね」と
本当のことを言ってみたものの衣玖さんは生暖かい目で天子さんを見つめて頷くばかりだったそうな。 ほんとうによかったね天子さん