■コウキ君は思います　■トキワの森には、恐らく彼女の敵となりうる強さを持ったトレーナーはきっと居ないに違いない。最初の勝利に気をよくした彼女は、次々と短パン小僧達を撃破、もはや無敵の森の女王の風格さえ漂わせ始めていた。今の彼女には、きっとボクですら勝てないんじゃないか、そんな気すらしてくる……　だからボクは 「無敵だね」 そう彼女に囁いた。でも、彼女の反応は、ボクの期待したモノとは違っていて——　「違うよぉ……。今勝ててるのはこのコ達が強いからだよ、そのくらいはあたしにも解るよ？」「でもさ」「あ、質問いい？　モンジャラさんがたまに効果抜群の技を当てられちゃうけど、あれなんでなのかな。体力があるから耐えてくれるけど……」「それは技とポケモンのタイプ相性の問題だよ。虫タイプの技を喰らっちゃうと、草タイプのモンジャラには効果抜群だしね」 彼女の表情は一気に表情が明るくなる。「そっか、ありがとうッ＾＾　あたしその辺りの属性がどーのとか苦手で＞＜」「正確には、属性と言うよりもタイプ、なんだけどね。相性のコトだったらいつでも教えてあげるよ！」「ありがと！」 そして彼女は続ける。「……あたしね、恵まれてるんだよ」「？」「旅に出るまでは……あたしは反発してたけど……かあさんにずっと守って貰ってて、今はヌオ様達やコウキ君に守って貰ってる。恵まれ過ぎなんだよ、きっと」「リーフちゃん……」「だからあたしは無敵なんかじゃない。コウキ君には勝てないもの」「え……？」「一度負けたじゃん＾＾」「でも、あれは」「ううん、負けたんだよ」　■次の話【pixiv #6767333 »】前の話【pixiv #6740388 »】表紙【pixiv #5527994 »】　■続きます　■[追記] どけ／角度を／位置／見てます……それがひとでともじゃの力の源(`･ω･´)　タイプ……コウキのセリフを若干変えました。これでスマートにいくかな？