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Artist's commentary
496年目の月
月がきれいね、お姉さま。風がつめたいね、お姉さま。泉はかがやいてるね、お姉さま。森はゆれているね、お姉さま。外はこんなにもすばらしいのね、お姉さま。だからひとりじめしていたのね、お姉さま。お姉さま。お姉さま。お姉さま。くらいくらいせかいでひとり。それがわたしの運命なのなら、わたしはそれを握りつぶしてこなごなにしてしまうわ。くだけた運命はきらきらとかがやいて、まっかなまっかな花になるの。ところでお姉さま、どうしてそんなに真っ赤なの? やだ、なにそれ、わたしと被ってるじゃない。