
Artist's commentary
幽香ちゃんがウサ耳をつけたら
「兎は寂しいと死んじゃうのよ…?」 そう呟いた彼女がそっとこちらの服を掴む。その力は普段の人妖から恐れられる大妖怪とは思えぬ、まるで見た目相応のか弱い少女のそれであった。伏し目がちにこちらを覗くその瞳は赤く、ああ、確かに兎なのだなと奇妙な感覚を覚える。しかし、しかしだ、何かが足りない―― そう、ウサ耳をつけて何故服装は普段のままなのか。ここではやはりバニーガールというものがお約束というものではないのか。もしバニーガール姿であれば、普段見ることのできぬ幽香の柔肌が惜しげもなく晒されるとともに、ストッキング越しの太ももや強調される胸、艶かしいボディライン、美しいヒップラインまでもがこの世のどんな宝石よりも美しく輝き出すのではないか。ここまで情欲をかき立てて何故バニーではないのか。その疑問と葛藤は胸の中でどんどん膨らみ……そっと引っ張られる感覚。じっと見つめる赤い瞳。ああそうか、バニーであるかどうかは些細なことだった。ここに幽香がいる。それだけで充分ではないか。不安そうに見つめる幽香をそっと抱き締めると(続きは省略されました。続きを読む場合は博麗神社と守矢神社でお賽銭を入れて下さい)