
Artist's commentary
いつまでも見ていたい酒の肴になる絵が描きたい
みなさまこんにちは。
絵の描けるゴリラになりたい一般人筆者です。
画力は筋力に比例すると信じて幾星霜──いや、早三年。
もぐもぐ推しを喰んでいる内に、しこしこ血肉をペンに込めている間に、なんと本シリーズも今回で5作目となりました。
こんなことになるなんて、一体誰が想像できたでしょうか。
今なお続いていることはもちろん、あまつさえ同人誌に載せて頒布されてしまうなんて。どなたか3年前の筆者に伝えてきてはいただけませんか。アホ面さげて全力フラメンコを踊る当時のアイツ(第一話参照)に。
シリーズだの5作目だのと申しておりますが、今回が初見の方のために少しだけ紹介します。
本作品はにじさんじの最強てぇてぇファミリーユニット『ド葛本社』さんの極大妄想日常パロディシリーズです。
2022年9月1日投稿、第1作目
「てぇてぇを煮詰めて固めたみたいな絵が描きたい」
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2022年12月9日投稿、第2作目
「噛めば噛むほど味が出るスルメのような絵が描きたい」
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2023年5月25日投稿、第3作目
「好きなものを好きなだけ詰込んだ「たからばこ」みたいな絵が描きたい」
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2024年5月4日投稿、第4作目
「描いてて幸せ見ていて楽しい極大妄想を絵描きたい」
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と、これまで4作品を投稿、今回で5作目になります。
存在しない記憶どころか年齢操作までしており──個人的にはなかなか“ニッチ”なジャンルという評価なのですが、「代表作は?」と問われればこちらの作品群が思い浮かぶくらい、自他共に認める人気作となっております。
(ですよね……?小声)
少なくとも露出が特別高いことは疑いようがありませんし、筆者を知ってくださるキッカケとして、上記の作品いずれかを挙げてくださる方が圧倒的多数なのだろう実感があります。
いやはや大変嬉しく思います。
インターネットの片隅で「これいい!これいい!こう見えた!いい!」と年甲斐もなく大はしゃぎしていたら、とても多くの方々に共感していただけて、うれし過ぎて胸が張り裂けそうです。いや、たしか実際過去に2〜3度張り裂けました。救急車お願いします。
たくさんお声掛けいただける中で、時たま「こんな人数を描きこむのは大変なのではないか」とお褒めの言葉をいただくことがあります。
正直申し上げると、めちゃめちゃ大変です。ご想像の通りです。
集合絵を描いてらっしゃるFA作家さんを拝見することがありますが、みなさんスゴイなぁと、その熱量にいつも心底感心しております。
でも、めちゃくちゃ楽しいというのも事実で。集合絵を描くことでしか得られない栄養もまたあるのかもしれません。
筆者の好きな言葉で「イラストは“根性”で描くもの」というものがあります。
どちらの神様がおっしゃっていたのか、にわかに思い出せない無礼をお許しいただきたいのですが、まさに「作画コストでゴリ押しするスタイル」で“好き”を好きなだけ詰め込むことに夢中になりつつあった筆者の背中を押す金言となりました。
そうして背中を押されること3年。
もうすっかり崖下まで突き飛ばされ、とっくに深い沼底に足をつけてしまっている筆者でありますが、少し気になったのでこれまでの5作のうちに、どれほど作画コストが上がったのか──具体的には一度に描き含めさせていただくライバーさんの人数という側面で、比較してみたいと思います。
集計して振り返るのが大好きな筆者です。
まずは1作目【9名】
家族で電車に乗ってお出かけする風景を描いた作品。足だけの方や顔はほとんど見えてない方も含めたガバガバ集計ですが、一応特定のライバーさんをイメージして描いております故、ご容赦ください。
次に2作目【20名】
お家でお鍋を囲む様子を描いた一枚。一気に倍以上ですね。お部屋に掲示してあるポスターや漫画雑誌の表紙など、見るたびに発見のある仕上がりです。“作画コスト増し増しゴリラスタイル”に至る片鱗を感じる一枚で、個人的に思い入れ深い作品です。
続いて3作目【27名と1匹】
ファミレスに赴く日常を切り取った一枚。ここら辺から拍車が壊れてますね。8Kというギリ笑えないデカさのキャンバスサイズで作画するようになったのは本作からです。
そして4作目【34名と1匹と1債務者】
休日のデパートでの一幕を描いた作品。1作目から比較すると実に4倍の登場人数になりました。奥行きや階上を設けることで収容人数を上げるという謎のパワープレイで、スペース的に限界かと思われた前回より8名アップです。
ちなみにこちらは、PixivVision「愛がなければ描けない」特集に掲載していただきました。
https://www.pixivision.net/ja/a/10343
いつも素敵なタグをつけてくれる皆様に大感謝……!
最後に今作【33名と2匹】
海水浴へ出かけるご家族を描きました。6月末に開催された同人誌即売会『にじそ10』に寄稿するということで──いくつか構想はあったのですが、季節を感じる真夏のロケーションを。構図は、寄稿先が「ド葛本社合同誌」ということで、これまでより主たる4人がクローズアップされる形で描いています。
4作目から最新作、登場人数はほぼ変わらずということで、もしかしたらこのくらいが集合絵で得られるドーパミンを分泌する必要十分なのかもしれません。
とはいえ、もう2〜3名がんばればよかったなぁなどと、集計して改めて比べてみると、そんな感想を抱いてしまう根性脳筋絵描きのゴリラでございます。対戦ありがとうございました。
そんなこんなで早三年。
この夏でちょうどこちらにアカウントを開設して3年が経ちます。
改めまして、いつもご高覧ありがとうございます。
作画カロリー云々、根性云々もうしてきましたが、それもこれも一重に、同じ推しを推す同志の皆様とこうして共有できるから──それでエネルギーがチャージされているという側面もとてもとても大きいです。
これからも、お時間ある時にでも覗きに来ていただければ嬉しいです!ではまた!